From:南 憲司
3. 前受金をもらった後のリスク
前受金を受け取った場合、その分のサービスや商品を後から提供しなければなりません。これは、前受金を受け取った後は「タダ働き」しなければならないと考えることができます。特に、コーヒーの前受金（チケット）なら同時にたくさん出せますが、エステや脱毛、英会話教室、パーソナルトレーニングなどのサービスは一度に対応できる人数が限られています。そのため、いつまで経っても前受金分のサービスを消化できず、お客様が来たい時に予約が取れないというクレームにつながります。これにより、顧客満足度の低下やビジネスの信頼性が損なわれるリスクが高まります。
4. 税金のリスク
さらに、前受金を受け取って利益が出ているように見えると、年度末に税金が多く取られることがあります。これは、前受金が一時的なキャッシュインに過ぎず、実際の利益とは異なるためです。利益が出ていないのに税金が増えると、ビジネスの資金繰りがさらに厳しくなる可能性があります。
まとめ
前受金には一見大きな魅力がありますが、その魅力は一時的なものであり、実際には多くのリスクが伴います。前受金を受け取った後は、タダ働きの期間が続くことを覚悟しなければなりません。また、税金のリスクも考慮する必要があります。
ビジネスを健全に運営するためには、前受金の魅力とリスクをしっかりと理解し、収支のバランスを保つことが重要です。キャッシュフローと利益の両方を見ながら、健全な経営を目指しましょう。
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