From:南 憲司
私たちの会社では社員総会というものが夏と冬に年2回ある。
以前はは賞与をお渡しするために社員の方一同集まってもらい
会議室で半日、社長やら役職者が訓示や事業状況などを発表して、
賞与授与式をして食事して解散、というような流れだったかと思う。
基本的にコミュニケーションは一方通行になっていて、こちらが考えていること・
向かっていることを皆に行き渡るためにやっていた。
ここでは価値観という話をしているが、そもそも人は一人一人違った環境で生活してきて、
違った仕事を経て、今の価値観があるはずである
年2回の数時間の会議で価値観を揃えて強い組織にするというのはなかなか難しいこと だと思う。
現に社内は社員同士があまり仲良くなく、意地悪や不正義が通っていた。
ミッションとかもなく、ただただもっと売上を上げるためにはといった話になって
いったと思う。
売上が上がっている時、市場がいい時はとてもいいが、市場が下がって売上が下がった時、
チームとしてはとても弱い。
価値観の真ん中に”売上”があるため売上が下がると会社の意義が揺らぐからだ。
さて、当時、自分自身が一緒に働いているスタッフの方がなぜ働いているのか、
どうしてここで働いてくれているのか、などほとんど話したことがなかった。
地方のお店にも顔を出さず、地域のパートさんとは顔も見たことがない、
話したこともない。
一人一人とあまりコミュニケーションを取れていないのにこちらの話を聞いてもらって 理解してもらえたり分かり合えたりするのは難しいと思う。
リーマンショックの時に市場の大きな変動があり、ビジネスの環境が急激に悪化した。
”売上”を価値観の中心にしていた自分たちの組織は経営陣の方向性の違い、社員の離反、
資金面での行き詰まりなどで、会社を2分、3分する内紛まであり崩れていった。
こういった経験を経て色々と考えざるをえなくなった。
それが価値観を揃えるということの原点に至った。
#複業 #起業 #名古屋
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